写真をやっている者が集まると必ず「誰がうまくて、誰が下手」という話題になる。
職業カメラマンの場合は利用者やクライアントの利益・幸福度に直結するので、当然下手なら問題がある。この場合の下手は、あくまでも「技術的」な面においてだけども。
が、しかし仕事を離れたり、趣味として撮ってる写真の上手い・下手は何だろう。
技術的には稚拙でも素晴らしい写真はいっぱいある。
つまり、それほどまで曖昧なモノが写真の正体なんじゃないだろうか。
自分の中で分かったのは、その写真が上手い(良い)と思えるのは、人生の中で「何に触れてきたかで決まる」と言う事。
人にはそれぞれの人生がある。なので、眺めてきたモノは当然違う。
だからこそ違う価値観で物事を判断してるわけだ。
生きていく中で触れたり見たりした美しい物や、綺麗、カッコいいなどの蓄積が自分の美的センスになって現れてくる。
だから、そこを他者と比べても意味が無い。
比べるべきは自分。自分との闘いだ。昨日撮った写真よりも1歩先へ進む。
明日の自分を目指して、また撮ろう。
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