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執筆者の写真AKIRA INOUE

α7IIIを使ってみて

3ヶ月ほど前から、札幌市内にある芸能事務所の宣材撮影を担当している。

グループの本社は東京で、聞けば「あぁ〜」と言うような俳優や女優も所属しているところだ。

宣材撮影なので、特に凝ったライティングをするわけでもなく、

非常にベーシックな撮影を1日 / 8人くらい撮っていく。



当初はCanon 5DMark4をPCに繋ぎ、EOS Utilityを使い撮影していた。

しかし、今月から完全にSONYにシステムを変更した事もあって、今日の撮影から5D4をα7IIIに変え、新しいフローで撮影した。


SONY純正のImaging Edge Desktopを立ち上げ、Remote と Viewerを使う。

まぁソフトの使い方はともかく、今回はα7IIIを使い、テザー撮影をした時に気が付いた事を書いていく。


まずはバッテリー。 ミラーレスカメラはバッテリーの消費が早く、あまり長持ちしない。

デジタル一眼レフの5D4でも、この宣材撮影では必ずバッテリー交換をしていた。

ところが、今日の撮影ではα7IIIのバッテリー交換をする事なく、終わりまで同じバッテリーを使っていた。


「あれ?5D4の方が燃費悪いのか??」


と思いα7IIIを見てみると・・・


バッテリーマークの横に、コンセントのアイコンが。

この時、繋いでいるMac Book ProはACアダプターにより電源が確保されていた。 Tether ToolsのUSB-Cケーブルに付属してる説明書には「データ転送専用」と書かれているのだが、どうもカメラ側の設定をUSB充電を「入」にしてあるために、僅かづつ充電がされているようだ。 このために、当初懸念していたバッテリー問題は無事クリアになり、

約8時間、カメラの電源をONにしたままだったにも係らず、帰宅後に電源を入れてみると、バッテリーの残量は50%もあった。

消費される電気と充電される電気の差があるために、結果的に電池の残量は減っているのだが、少なくとも電池交換からは免れる事が出来たわけだ。


このバッテリーのようなポジティブな話もあるが、当然ネガティブな話もある。


今回の一番のストレスは、シャッターチャンスに弱いという所だろう。

人物撮影はテンポが大事だったりするのだが、瞳AFと顔認識でピントが合い続けているにも係らず、ピントの甘い写真が散見された。 これは、AFの合焦から実際にシャッターが切れるまでの間にムラがあり、そのタイムラグの間に被写体が動いたりしてるのだろう。もちろん、ムラがあればテンポも悪くなって、

結果が悪くなってしまう事もある。

実は数字に現れない、使う上での「感覚」みたいな部分が、SONYのカメラには圧倒的に

足りないのだが、一長一短という事を理解しつつ、これからはワークフローを工夫しながら、新しいシステムと付き合って行こうと思った。

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